14 DAYS ACT 8.0

4:30
寒くて起床。昨晩は飯食べてる時間なかったからなぁ…。体が心から冷えてる。
どうにか起きようと体を動かすと足が吊る。ヤバイ。暫し声も出せずに悶絶。
苦痛と空腹に耐えながら寝袋の中で体中を摩ること10分。どうにか活動できる体温に。


このテント本州では通気性に秀でていて良かったけど北国では辛いね。
通気性の良さ=すきま風ビュービューだもの。金貯めて良いの買おう。
テントの中敷マットが安物の薄いやつだったのも体温を容赦なく奪った原因。
北海道の大自然マジ厳しい。


夜が明け始める。飢えをチョコでしのぐ。俺登山者かよ。
ふと携帯を見ると画面真っ暗。電池切れかなとコンビニで売ってる非常用電源を挿す。
…反応なし。電池を入れ替えてみる。反応なし。完全に沈黙。
ユキビタスどころか情報社会から完全にスタンディングアローンになった長万部の朝。



8:30 キャンプ場の管理人さんに宿泊料500円を支払い長万部自然公園を出発。
セイコーマートで朝食を済ませR5を北上開始。


 
イメージそのままの北海道の景色が眼前に広がる。感動して泣きながら走る。
エンジンを止め路肩に停車。とても静か。遠くで鳥がさえずっているのが聞こえる。



羊蹄山を望む。小学生が描いたみたいなきれいな山だなぁ。



珍名を見つけては立ち止まり写真を撮る。福島の双葉郡も行きたかったんだよなぁ。


13:00
余市町に到着。ツーリングマップルでオススメの海鮮物激安店かきざき食堂を発見。
が、有名店しかもお昼時ということもあり長蛇の列が。うーん、どうすんべさ。
所在無く店の前をぶらついているとチャリダーの人がバイクの人と話し込んでいる。
話を聞くとチャリダーの方はかきざき未体験、バイクの方は食べきた直後とのこと。
曰く「ボリューム満点で値段も激安。回転も速いからそんなに待たずに食べられるよ。」
顔を見合わせ頷く。覚悟完了!当方に飲食の用意あり!


流れで同席を快諾してくれたのは名古屋出身のKさん。北海道を自転車旅行1ヶ月目の御大。
俺はいくら丼(750円)彼はほっけ定食(480円)を注文する。


数分後ブツが目の前に。すげぇ!これで750円って採算は取れてるんだろうか…?
Kさんの頼んだホッケも巨大。居酒屋で出てくるやつの1.5倍はあるんで無かろうか。
少し頂いたんですがいやぁ脂がのってて旨いこと旨いこと。ご馳走様でしたッス。
昼食後にすぐ近くのニッカウヰスキー余市醸造所を一緒に見て回ることに。


試飲コーナーとかあったけどこちとら足がバイクなもんで強い心で我慢我慢我慢の子。
だけどついカッとなって御土産コーナーで暴走。さよなら4k。梅酒の原酒とか買えたしいいや。

醸造所を出たところで積丹半島に夕日に見に行くと言うkさんと別れる。これからも良い旅を!


17:00
札幌市内に入る。壊れた携帯を見てもらうためにドコモショップへ。
どうやら非常用電源の使い過ぎでバッテリーに負荷がかかってたみたい。
満タンになるまで充電して貰ってる隙に札幌市内観光を!と思ったんだけど、
行きたかった札幌ドームとクラーク像までかなりの距離が有ったので断念。
近くのラーメン屋で味噌ラーメンをすすりつつツーリングマップルを眺める。


19:00
携帯充電完了!市内にテントをはれる様な場所が無かったので隣の石狩町まで行くことに。
日もとっぷりと暮れ街灯の下を耐寒カッパ装備で走る。そして当然の如く迷う。


21:00
宿営地の石狩浜海水浴場に到着。若人たちが打ち上げ花火に興じる中で粛々と設営。
明日は何処まで行けるだろうか。彼らのはしゃぐ声がどんどん遠くなっていく。


■本日の結果
8295.0km→8505.3km 移動距離210.3km 消費燃料3.98㍑ 燃費52.83km/㍑