10 DAYS ACT 4.0

6:00。
Tさんの隣で目覚める仙台の朝。
『オハヨーゴザイマース☆』と爽やかな挨拶を受けるファニージャパニーズ。
昨晩から降り続いた雨は何とか止んでくれた。曇り空、湿度は高いものの充分走れる天候。
今日までの遅れを取り戻せるよう今日はちょっと頑張りたいのう。



7:30。同じ宿に泊まっていた東京からのライダーさんに激励され宿を出発。
新タイヤの感触を確かめながら快調なライディング。県道23号から仙台港塩釜市を経て一路松島へ。


 
霧の中の松島。右の画像は海岸沿いの高台にある展望施設から。
会場に浮かぶ人工物は牡蠣の養殖施設かしら。


9:30。海辺の駐車場にバイクを止め本格的に松島探訪。天気も回復し太陽が顔を覗かせる。
ハチクロ自分探し編で登場した橋とこまかい細工スキー竹本君が興奮する模様を探すことに。


  
まずは近くにあった雄島から。
『ガンダ〜ラ〜ガンダ〜ラ』とシルクロード西方にある石窟の仏像群を
思わせる沢山の石仏(実際の岩を削り作られたもの)の遺跡が残る。
仏道を極めようと石に仏像を刻んだ僧侶と自分探しの旅に出た竹本君がダブって見える。
……そうか!そういう事か!繋がった!


 
竹本君が住み込みでお手伝いをした瑞巌寺に詣でる。境内にも多くの石仏が残されている。
門からまっすぐに伸びる参道の杉並木が見事。だが件の竹本模様を探すも見つからない。
参観料700円を払い本殿を見学することに。


 
瑞巌寺中門を入り左側に見える御成門の装飾の一部として竹本模様を確認。
うわ。確かになんか半円形のやつを組み合わせて出来てる。


 
続いて五大堂をぬるいコーラを飲みながら見学。お堂へ至る道に2本の橋が架けられてる。
画像はその奥にあるものです。引潮のときだったので分かり辛いかもしれませんが下が見えます。
高さにして大体5〜6mあるのかな。漫画版とは違い板が渡してあるので言うほど危険ではない
ですがそれでもやっぱりちょっと怖いわな。あ、おみくじがある。引いてみよう。



今度も小吉。わぁい。こんなところまで竹本君と同じだぞう!

・願事 あせらず騒がずゆっくりと進むと叶いましょう。
・旅行 急がないこと。事故に注意してください。
・学問 もっと勉強しなければなりません。
・求人 ゆっくりと探したほうが良いでしょう。
・方向 西と北の間に進むと良いでしょう。

という訳で本日の最終目的地を松島から西北の地・岩手県遠野に定め、R45を北上開始。


13:00
快晴。夏の日差しが猛烈にアスファルトを照らす。いい天気だと干したくなるのが一人暮しの性。
道端に停車しテントと洗濯したジーンズを乾かすことに。
休憩と荷物整理もかねてぼんやりしていると目の前で1台のバイクが停車。
「何かトラブルですか?」と声をかけてくれたのがFさん。スンマセン。
テントとジーンズ干してあって荷物も散らかり放題ですが全くもって無事です。
ご心配おかけして申し訳ありません…。


旅の経緯やら目的地のこと乗っているバイクのことなどしばし語り合って記念写真。
本当に楽しかったッス。北海道のことも聞けたし、ありがとうございました。どうぞ良い旅を!


 
リアス式海岸沿いをひたすら北上。景色が本当にきれい。気仙沼を経て岩手県突入。
陸前高田→大船渡を経由し北西へと転進、遠野へ。


 
夕暮れが迫る中、遠野への道を走る。一度も通ったことが無いはずなのに何故か懐かしい。
『5時までに家に帰らなきゃ怒られる!』そう思って家路を急いだあのころを思い出す。
途中で脇道に入りよせば良いのに峠越えをして遠野に入ろうと決断。んで通ったのがわらび峠。


正直言って滅茶苦茶怖かった。
多くは語らないけど俺もあやうく民間伝承の一部になるところでした。



恐怖心に苛まれながら遠野入り。市街地まではここからさらに10km。脱兎の如く山道を下る。
街の灯が見えたときは本当にホッとしたよ。


本日は遠野YHに宿泊。アットホームで本当に良いお宿でした。遠野に行ったらまた泊まりたい。
明日は市内観光。ワクワクしながら眠りに落ちていく。


■本日の結果
7397.0km→7618.7km 移動距離221.7km 消費燃料4.52㍑ 燃費49.04km/㍑