10 DAYS ACT 6.0

4:00 道の駅の端っこに張ったテントで目覚める。
今にも雨が降り出しそうな空模様。大急ぎで撤収作業を開始。


5:00 雨が降り出すと同時に道の駅・三戸を出発。青森県新郷村に針路を取る。


小学生の頃、学研「ムー」かカバーを外すとオレンジ色の表紙の世界ふしぎ大百科で見て、
やたら大脳のふしぎ探求野が活性化されて仕方なかった青森に有るというキリストの墓…。


ふしぎ探求野から分泌されるふしぎ脳内麻薬に毒されて雨の津軽路を走る。
スピーカーから聞こえる6時を告げる放送やラジオ体操にビビリながらも6:45に目的地に到着。


 

キリストの墓
昭和10年茨城県の磯原市(現北茨城市)から訪れた武内巨麿氏により、
武内家の古文書もとに発見されました。
古文書によると、ゴルゴダの丘磔刑に処せられたのは弟のイスキリであり、
キリスト本人は日本に渡り、ここ新郷で106歳の天寿を全うしたというのです。
右がキリストの墓『十来塚』、左がイスキリの墓『十代墓』と言われており、
毎年キリスト祭では慰霊祭が行われ、ナニャドヤラ唄と踊が奉納されます。

以上、新郷村が設置した説明書きより抜粋。う〜ん、ふ〜し〜ぎ〜。
拝んできたんだけど果たして仏教式の拝み方でよかったのだろうか。


R4へと戻り青森へと北上開始。このころから雨が本降りに。
どうやら大雨洪水注意報が発令されてたみたいです。道の駅に入り暫し休憩。


 
画像左は東北の道の駅には大体配備されていた情報端末。
気象情報、道路状況、付近の観光案内などがタッチパネル式で検索できる。便利。
道の駅の売店でビニール袋を二個いただいて防水装備。焼け石に水だったんですがね。


3時間半ほどで100キロを完走し青森に入る。
止まない雨が止むことを信じて市内を西進。三内丸山遺跡を目指す。



10:45 三内丸山遺跡に併設された縄文の丘 三内まほろばパーク 縄文時遊館に到着。
入場無料で遺跡に関するビデオや資料などを展示。料金を払えば縄文文化体験なども可能。
三内丸山遺跡を紹介するビデオを鑑賞し、いよいよ遺跡に足を踏み入れる。


 
教科書で見たことがある竪穴式住居から三内丸山のシンボルともいえる大型掘立柱建物など
発掘後に復元された建物が計20棟近く。研究用に使用されているものを除いて自由に見学可。
って言うか、大型掘立柱建物DEKEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!ビル3階位の高さがあるのでは?
すげえなぁ昔の人とあまり頭のよろしくない感想の残しつつ敷地内をぐるぐる。


 
三内丸山遺跡のもうひとつの目玉・大型竪穴式住居。この建物もHIROOOOOOOOOOOI!!!!
長さ32m、幅9.8mの空間。中教室くらいあるんじゃないのかしら。やっぱすげえよ、昔の人。


続いて出土した遺物が展示されている展示室へ。
入り口に彼が居た。青森の地でこんなにもゆるいキャラに出会えたことを神に感謝します。


出土した遺物の展示を見ながらじんぐりと巡っていくつもりだったんだけど、
8月の企画展「モデルも作者も縄文人 ―顔とカラダの縄文遺物―」
のコーナーで私は立ち止まらざるを得なかった。



わぁい


orz


岩手以降こんなのばっかしだよ、俺のカメラのフラッシュメモリ


12:00
三内丸山遺跡を後にし、フェリー乗り場へ。
東日本フェリーの青森発函館行きの最終便のチケットを予約。原付輸送料金を含め2600円。
これで北海道への切符は確保完了。市内に戻り今後の予定を立てることに。



青森ベイブリッジと観光物産館アスパム。あおもりあおもりあおもり!



青森港から対岸を望む。
「遠くにかすんで見えるのが北海道ですか?」と近くにいたおじさんに尋ねたら
「多分そうだよ」と答えたので多分あれが北海道なんだろう。


昼食の青森ラーメンを啜りながら「そういや『雲のむこう約束の場所』の舞台は青森だっけ」
と思いつき、鉄オタさんの良蔵に聞いてみるとモデルになった駅が津軽線沿線あるとのこと。
青森市から津軽半島を北上開始。津軽線の駅・蟹田駅今別駅を目指す。


 
走ること40分。蟹田駅に到着。お!なんかそれっぽいぞ!
タクヤやサユリたちの中学校の最寄り駅がこれじゃまいかん?連絡通路のあたりが似てる気が。
ハイテンションでパシャパシャと写真を取り捲るその姿はまるで鉄オタになったみたい。


再び北上。このペースで走れば今別駅、ひょっとしたら竜飛岬にも行けるかもしれんのう
とニヤニヤしながら走っていると後輪付近から異音。

荷物を止めていたゴムが切れました。
幸いにも荷物の大半は駅のロッカーに預けて来ていたから大事には至らなかくて良かったさ。
まぁ、100円ショップのやつだったし仕方ないか…と単純に考えていたけど
コレがこの後に立て続けに起きるハマリの前兆に過ぎないとは誰が予想できただろうか。


 
今別駅到着。サユリとヒロキの家の最寄り駅がコレかなぁ…。
HPのTOPに使われた絵の風景に見えなくも無い訳ではない。寂れた感じがとても好き。



丁度電車が到着。津軽線は一日に上下線合わせて10本が運行されています。
素人目に見ても車両は映画に登場したものと同じかと思いますです。


でも、僕を囲むこの世界は、この先何度でも、僕を裏切る。


ハマリ① 
竜飛岬行きを雨のためにあきらめ、帰路に着いて10kmほど走ると太陽が顔を出す。

ハマリ度☆☆ 
まぁ、よくあることです。
雨具をロッカーに預けてきててコンビニで500円のポンチョを買ったのが無駄になりましたが。


ハマリ② 
海沿いを走っているとガス欠、地図によれば向こう5kmはガソリンスタンドが無い。

ハマリ度☆☆☆☆
そもそも自分のバイクのタンクのサイズを間違って覚えてる時点で致命的だと思うんだ。
7㍑だと思ったら5㍑でしたとさ。航続距離が100kmも違うじゃないですか。
夕暮れの中バイクを押す。秋を思わせる涼しい風が吹く中にあっても汗ダルマの俺。
歩いていたおじさんに聞いたらバイパスに一軒GSがあるそうで。嗚呼、天の助け。


ハマリ③ 
GSを見つけて大はしゃぎ。デジカメをミラーにぶつけて液晶が割れる。

ハマリ度☆☆☆☆☆

もういいいです。


どうにかこうにか青森市内に戻ったのが19:30。集合時間が20:30だったので結構ギリギリ。


乗船手続きをしてぼんやりしていると駐輪場に一台のYAMAHAのビジネスバイクYB50が。
ドライバーはさいたま出身Kさん。話を聞くとさいたまから日本海側を北上してきたとのこと。
すげぇ!俺は太平洋側上ってきたんですよ!マジですか?と大盛り上がり。
いやぁ、こういう出会いが嬉しいなぁ。苦労話のち記念写真。エールの交換。
そして俺の乗船時間が来る。お先に行って参ります。彼の地でまた会いましょう!


 
フェリー乗船。これほどテンションが上がる乗り物に乗ったことは今まで無かった。
原付に乗ったまま所定の場所まで誘導。指示に従って停車、係員がバイクを固定。
「すげぇ!強襲揚陸艇に収容されてるみたいだ!」なんてテンション液沸騰。



すげぇ!船の中にエスカレーターがある!すげぇ!こっちには風呂も!すげぇ!
はしゃいで船内を探検したり。小学生かよ俺。



22:20 青森港離岸。距離にして113km。時間にして3時間40分の船旅。
展望室で小さくなっていく青森の灯を見る。さようなら本州。ありがとう東北。


そして、俺たちの旅はこれからだ!行くぜ北海道!


■本日の結果
7821.8km→8088.6km 移動距離266.8km(+フェリーでの移動距離113km)
消費燃料5.3㍑ 燃費50.33km/㍑