導きの星①②③④/小川一水 ハルキ文庫

導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)  導きの星〈2〉争いの地平 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)  導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)  導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

もとより速読傾向が強く最近は多読っぷりに拍車がかかってるので、
精読なんてものには当然及ばない粗読しか出来なくなってるこの身を呪う。

本当はもっとじっくり読みたいんだけどなぁ。それもこれも持って生まれた逃走本能のせいだ。


樹上生活をしていた生物が二本足で大地に立ち、農耕を行い、町を築き、金属器を使用し、
帆を貼り大洋に進出し、数多くの血が流され、戦いから宗教が生まれ、
真理を求める中で星の法則を発見し、機械で大空を駆け、そしてやがては宇宙へ生存権を拡大する…。
文明の発展を陰ながら見守り(途中からは積極的に介入するんだけど)導くものたちと導かれるもの、
そして彼らを囲むより大きなものが織り成す数世紀にわたる物語。


子は親を越えるというかなんと言うか『やっとここまできたね』的展開は嫌いじゃ有りませんでした。


巻末で小川さんも述べているんだけどスワリスたちの可愛さはずるいなぁ、と。
リスなのにぬこ好きな人間の琴線を刺激して止まないのです。大きな耳とぬこ口(?)萌え。
彼ら独自の慣用句も好き。完全に理解できるのでは無いけど『尻尾』とか『枝』を
利用した語彙はそれ相応に納得がいって新たな発見でありやした。


外文明観察官・辻本司のサポート役の目的人格三人娘の中ではバーニーが萌え。
親父だとモッデルが萌え。何だかなんだ言って女々しい御仁にメロメロです。