常陸自転車帰省紀行

昨年の9月に自転車を買ってから抱いていた妄想を年の瀬に実行。
妄想は優しく、現実は厳しいと言うことを改めて痛感した旅でございました。
だけど僕はドMなのでそれなりに楽しめましたよ。北風×俺。ほ自。


虹裏で盛り上がってたドラクエマップで経路を表すとこんな感じ。

■12月30日
コミケ2日目終了後、とみぃさん車の中にて保管して貰っていたESCAPEを組み立て出立。
遅ればせながら闇関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。そしてとみぃさんありがとう。

国際展示場→浦安市松戸市と勘を頼りに進む。途中江戸川CRを走ろうかと思ったけど
余りにも真っ暗だったので断念。江戸川沿いの一般道をR6にぶつかるまで走る。
柏市の手前でR6に乗れて一安心…と思ったけど車HAEEEEEEEEE!!!
相対速度4倍で駆け抜ける千葉ナンバーに恐れおののきながらペダルをこぐ。
利根川を越え茨城に突入。この辺からヘッドライトの電池の残量が…。
対向車のライトに幻惑されそうになりながら歩道を走ったときの恐怖感と奇妙な浮遊感、
土浦を抜けつくば方面に向かう道の街灯の下でひとりぼっちの感覚を噛みしめたり。
稚内まで走ったあの日の記憶とオーバーラップして、何だか泣きそうになった。
23時過ぎに予約していたつくば市のホテルに到着。風呂に入って泥のように眠る。


■12月31日
8:50ホテルを経つ。つくば市街から北へ延びるつくばりんりんロードなるCRを目指す。
昨日とはうって変わっての向かい風に苦しみながらつくばの丘陵地帯を越えていく。
しばらく走ると田園の中を突っ切る一本の道を発見。

つくばりんりんロード
このCRは昭和62年に廃線になった筑波鉄道の敷地を利用して設置されてます。
こんな風に道路と交差する箇所はきっと昔は踏切だったんだろうなぁ。
自転車に乗ってるのに風景が「世界の車窓から」っていうのはなかなか面白いッス。
筑波山を右手に見ながら北風に攻められ続ける俺をローディーが華麗に抜いていく。
自分に鞭打ってどうにか約30kmの行程を消化し岩間駅に到着。ここからR50に乗る。
岩間町から笠間市に入ったところで笠間稲荷に参拝しようと思い立ち進路変更。



笠間稲荷神社

笠間稲荷神社のご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、正一位という最高の位をもつ神様です。日本三大稲荷のひとつである当社の御創建は、社伝によれば第36代孝徳天皇の御代、白雉(はくち)2年(651年)とされ、1350余年の歴史を有する由緒ある神社です。

以上、笠間稲荷HPより。十三参りの時以来かれこれ10年ぶりの参拝ですよ。
笠間稲荷は裏手に胡桃の森があることから別名「胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)」
とも呼ばれているとのことで、ぱにぽにすとの僕は少しニヤニヤしていたんだ。
旅の安全と2006年の無病息災家内安全その他諸々を祈願しておみくじを引いてみる。


このおんくじをいただくひとは神のとがにてかんかる心苦おおし
○待ち人来たらず ○失ものいでがたし ○訴訟事かなわず ○喜事少なし
○家作り家移り婿とり嫁とりあしく ○生死十に七、八は死す
○神信心によりてまぬかるる事あり心をつくして信心すべし

マジか。笑いの神様ありがとう。だけど割と結構マジ凹み。そんな僕は御年前厄です。
つまり今年は新海信者・宇河信者の道を突き進めば光が見えるということなのですね。
…いい年になるとイイナ♪

しょんぼりしながらR50に戻り、県道52号で水戸市街ショートカットを試みる。
地図上では気が付かなかったんだけどここから激坂の連続。貧脚の自分には堪える…。
登坂時は自転車を押し、頂上から一気に下るを何度も繰り返しつつ北上。
必死で登ったのが常陸風土記の哺時伏山(くれふしやま)だった時は少し感動した。


1時間半かけて水戸市城里町を通過し常陸大宮市に入る。実家までは残り30km。
久慈川沿いに走るR118を北風と戦いながら北上。日が傾き気温も一気に低下。
鼻水やら涙やら体液駄々漏れ。足はもう回らないし、意図せず奇声を放つ始末。
だけど『俺まだ生きてんだ。リアルでウィンドウ真っ赤だけど生きてるんだ』って思った。


旧山方町の最後の激坂を一気に下り、故郷大子町に突入。寒い。茨城のチベット万歳。
どのくらい寒いかっていうと川辺に張った氷が終日溶けないくらい。そりゃ滝も凍るわさ。
とは言え実家が近づいてくると不思議と走れるものでラスト10kmは平均20km/h超え。
最後の補給をしたコンビニで購入した快楽天が功を奏したに違いない。
夕暮れ時の地元の空気と、追憶の彼方の風景―学校帰りにエロ本を買って家まで全力で
帰ったあの日の思い出が結合して僕に力をくれたんじゃないかなって今では思うんです。


17:30実家到着。総走行時間10:58.40、走行距離215.94kmの行程を完遂。疲れたよ。
生きて快楽天を読めて良かった。事前に有明で送っておいたエロ同人を読めて良かった。
そしてママンにエロ同人の存在を確認されなくて本当に良かった。本当に良かったッ…!