ロケットのある風景。
『竜だ』秦が満ち足りた口調でつぶやく。 『飛べ。速く、高く』白く長い推進煙を曳いたイブロケットが素晴らしい勢いで大気圏を駆け上ってくる。 ―第六大陸②より
2004年10月10日。
宇宙行きたいな病の俺・ハム・yoshiさん・さっちん・良蔵はさいたま国秩父州吉田町へ。
目的は画像の大祭『椋(むく)神社例大祭』の付祭『龍勢』観戦。
龍勢ってどんなもの?って方は吉田町公式HPを参照されたし。
台風一過の青空の中…とは行かなかったけど秋雨を車体に浴びながら日産マーチで一路さいたま。
ドライバーは往路・俺と復路・良蔵。両名とも若葉マークでソロでの長距離走行はほぼ初めてという有様。
乗っていた残りの3人には恐ろしい思いをさせたに違いない。
ハンドル持つと性格変わるもんで。(゜∀゜)ノシイヤャッハアアアアアッッッ!!
行きは終始アニソンを垂れ流すス−パーアニソンタイムで疾走するオタワゴン。
安全運転してるつもりだったけどヤンマーニが流れはじめるとアクセルを強く踏み込む俺。
♪ Å
♪ / \ ヤンマーニ
ヽ(´Д`;)ノ ヤンマーニ
( へ) ヤンマーニ
く ヤーイヤ
そんなこんなで現着10:00。既に打ち上げは始まっていました。
椋神社に奉納される(打ち上げられる)龍勢は30本余り。
その数だけ流派がありその全てがはれて天高く舞い上がるわけではない。
なかには打ち上げ櫓で爆散したり、たとえ打ちあがってもその仕掛けが上手く発動しなかったりと
上手く行くかどうかは火を着けるまでわからない。まさに出たとこ勝負。
観客と作り手・双方が会場がハラハラドキドキしながらその龍勢の行く末を見守る。
その一体感、そして『祭り』が元来持っている高揚感というものを肌で感じられた気がするなぁ。
…口上が終わり、導火線に火が付けられる。 火花が櫓を駆け上り、着火用の火薬が白い煙を噴出する。 秒読みはない。空白の時間―いつ・どのタイミングで打ち上がるかはその龍勢次第。 歓声、祭囃子、そしてその場にいる全ての人間の思いで会場が満たされた刹那、 眼前には空に向かって雄雄しく上昇する『龍』が現出する。 白煙という一筋の軌跡を秋空に刻みながら上昇し続ける龍勢。 上空300メートル。その放物線が頂点を通りロケットは引力によって落下し始める。 ここからがもう一つの見所。炸裂した龍勢から落下傘や花火が放出され空に舞う。 それらは各流派がそれぞれ技巧を凝らした仕掛であり この全てが発動してはじめてその龍勢は成功したと言えるのだ。 それに心からの賞賛と拍手を送る大人。 そして落下傘の落ちる方向へと駆け出す子供たち。 龍勢の残した白煙を見ながら来年もまたここに来ようと思った。
以上、SS風打ち上げレポ。BGMはミキオたんのWonderful Lifeでお願いしたい。
小生の書いたような駄文ではその迫力や美しさが十分に伝わらないと思うのだが。
某良蔵が撮った画像を後程Upできればと思う次第。
追記
帰りがけに会場近くに有った『般若の丘』に行ってみたけど般若分はゼロ。
何故か古代生物のオブジェが有りました。黒ウサギはいませんでしたいませんでした。